第99回検討会概要《日本における低~中等度の飲酒とがん罹患リスク》
前の記事 | 次の記事◆開催日時:2020年2月7日(金)
◆参加人数:26名
※今後の開催予定
3月 7日(土)午後2:00~ 国立国際医療研究センター (100回記念シンポジウム)
4月17日(金)午後6:30~ 産業医科大学東京事務所
◆紹介論文
論文題名:Light to Moderate Amount of Lifetime Alcohol Consumption and Risk of Cancer in Japan
和 訳:日本における低~中等度の飲酒とがん罹患リスク
掲載誌:Cancer. 2019; 10.1002/cncr.32590.
担 当:増田 将史 先生(コンセプトシート)
【紹介論文を理解するための6つの質問】
1)日本人を対象に低~中程度の飲酒とがん罹患リスクの関連について研究する意義はなんですか。
2)生涯飲酒量の算出方法について説明ください。
3)低~中程度の飲酒はどのような部位のがんリスクと関連がありましたか。
4)低~中程度の飲酒と全がんリスクとの関連は性別や職業階級別による違いはみられましたか。
5)生涯飲酒期間が長いと低~中程度の飲酒で全がんリスクが高まることについてどのように解釈されていますか。
6)産業保健活動において、がん予防のために飲酒に関してどのような啓発が必要ですか。
◆研究動向
タイトル:大学から企業、そして再び大学へ 自身の経験から
担 当:深井 航太 先生
日本の産業保健はEvidence-basedよりもPolitical-basedで発展してきた経緯があると感じている。そのため、演者は産業医科大学の卒後修練過程を修了したのち、他大学のフルタイム大学院生として、コホート研究に従事した。身を持って体験したEvidenceを作ることの厳しさ、困難さ、楽しさについて共有したい。また、演者は現在3つ目の私立大学医学部に勤務しており、教室の研究内容について紹介する。自身が経験した産業医としてのキャリア、変遷とその経緯について説明する。